【システム信頼性は、情報の信頼性から】

新たなシステムの稼動を始めた時に、利用者はその情報を半信半疑で利用し始めるのが常である。利用者は、自分の業務への影響を見極めながらシステムのチェックして、順次システムの性能や信頼性を学習していく。そのプロセスで、少しでも不安があれば安全のための使い方を試行錯誤で試していく。

最も多い初期のトラブルは、情報の信頼性である。特に、確定情報が無くても入力が可能な手配や予測に対する情報は安全側の数値がシステムに入力されるのが一般的である。これらの情報に対して、対応側はその情報に疑問を持ち逆の対応を始める。すなわち、要求に対して少なめの対応をする。これが悪循環を始めると、システムと情報は全く意味をなさない情報でいっぱいになり、やがてシステムは機能しなくなり、気がつくと在庫の山となっている。

このような悪循環を避けるためには、当初から厳しく情報信頼性の確保に対する基準を設け、入力者の情報を常に評価・監視し、場合によっては予測と実務実績とのかい離レポートを公開するなどの方法をとるとともに、対応側に対しては、要求に対する納期順守の状況を監視評価する。

このようにして情報の信頼性を確立することによって、システムは本来の機能を発揮し、運営効率を向上させることに寄与する。ひとたび信頼性が確立されると、限界運営が可能になり本当のモノの流れがシステムから見えるようになり、さらに次の工夫が可能になる。



情報と現実との合致、整合性はシステム信頼性の尺度として、監査などでも常にチェックすることによって利用者の意識がぶれないようにすることは効果がある。説明を聞くよりも明確な説明になる。

グローバルシステムでは、要求側と対応側とが離れており、システムの情報だけがコミュニケーションの接点であり、その信頼性のみが相互の拠りどころである。一般に相手の対応に懐疑的であり、限界管理状態に持っていくには相互の信頼がなければ難しい。

システムはよく稼動しているし、情報も精度もよいが現場には中間品、製品の山があることがよく見受けられる。このようなケースは、生産管理意識の欠如であり、原価意識の欠如である。あるいはどこかにボトルネックがあって生産プロセスに滞留が起こっている。

情報入力者の高い情報信頼性、正確な納入対応そして管理者のマネジメント意識がそろい、時折それらを監視するチェック機能を働かせることによりその状態を継続させることができる。



 
  レポート第1弾  「グローバルシステムの開発と運営における諸問題
                         −事例にみる諸問題とその解決のヒント−」



  連載第12回   情報の精度を上げ、信頼を確立して、皆で使う


   運用    ・信頼を持ってシステムを利用する
           ・情報の信頼性を高め、経営効率を高める


























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